ヴァリューテックコンサルティング㈱の鈴木哲と申します。
これから、固定資産税の土地評価について、いろいろ書いていきます。よろしくお願いします。
私は平成5年に、不動産鑑定士の資格を取りました。そのころ所属していた不動産鑑定会社がたまたま固定資産のいわゆるシステム評価をやっている会社だったので、はじめは偶然にこの分野に関わるようになりました。
その後、平成11年(くらい)に独立して、今度は自分の会社でシステム評価を仕事としてやるようになりました。
不動産鑑定士というのは、だいたい日常の仕事としては
- 銀行や役所の依頼で不動産の鑑定評価書を作っている(鑑定評価をしている)
- 地価公示・地価調査などのいわゆる公的評価をしている
- 裁判所の競売評価などをしている
- 公共用地の取得などに伴う補償コンサルをしている
のあたりが一般的な仕事です。固定資産がらみでは
- 標準宅地の鑑定評価をしている
不動産鑑定士はかなりいます。これは3年に一度だけですが、関連業務で標準宅地の時点修正というのは毎年あります。
固定資産の土地評価の全プロセスの中では、標準宅地の鑑定評価はほんの一部でしかありません。そして、それ以外のプロセスに仕事として関わりをもっている不動産鑑定士は実はごく稀です。
わたしはこのことを、非常に残念に思っています。社会的に明らかに有用な人間が活用されていないと思うからです。それはどういうことなのか、なぜそうなってしまったのか。そしてどうあるべきなのか。
これからそういうことをたくさん書いていきます。
わたしはこのブログを、不動産鑑定士と市町村の税務担当者のどちらにも読んでいただければと思います。